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0歳からの育脳教育 ワーキングメモリを刺激しよう
妊婦さんや赤ちゃんを育てている方なら一度は聞いたことがある言葉「脳のワーキングメモリ」。脳のメカニズムに関する言葉なのですが、どんなことを意味するのでしょうか?
ここではワーキングメモリやその刺激・遊びについてご紹介。赤ちゃんの知育に興味のある方はぜひご一読ください。
ワーキングメモリとは
一般的に脳科学の分野で使われる言葉で、日常生活を送る上で大切な能力。誰でも普段から意識せずに活用しています。脳内の作業記憶エリアのことを指し、日常生活のあらゆる場面で必要です。
例えば会話においては、相手の話を理解し、自分が何を言おうかをまとめてから言葉を発します。
また、3つの料理を同時に作る時、それぞれの工程を想像し、どういう順序で作れば効率的かを考えながら同時に作業をしていきます。
情報を一時的に記憶させておいて、次の行動をするために活用される脳内エリアと考えてください。
ワーキングメモリを刺激すると、いいことがある
ワーキングメモリが刺激され鍛えられると、さまざまなメリットがあります。
複数のことを順番にこなせる能力が向上しますし、同時にできることも増えます。また、一時的な記憶領域を長く働かせることにより、複雑な処理を考えたりこなしたりできるようになります。
結果、理解力・分析力・適応力・記憶力などが向上します。
ワーキングメモリを刺激する遊び
特に難しいことをするわけでもなければ、専用の道具を準備する必要もありません。昔からやっていた遊びが赤ちゃんのワーキングメモリを刺激する遊びとして再注目されています。
生後3カ月以降の赤ちゃんにおすすめなのが「いないいないばあ」です。
まず親がタオルなどで顔を隠します。そして「いないいない・・・」と言い、「ばあ」の声と同時にタオルをよけて顔を見せます。
赤ちゃんは顔がそこにあったことを一時的に覚えていて、タオルをよければ親の顔が見えることを期待します。そして期待通りに親の顔が見えると喜びます。
この「一時記憶→予測・期待する→結果は予測・期待通り→うれしい」という神経回路が刺激されます。その結果ワーキングメモリが刺激されるのです。
いないいないばあによく反応するようになったら、「どっちにあるかな?」で遊んでみましょう。
まず手のひらに入るおもちゃを用意し、左右どちらかの手に乗せて見せます。手を握っておもちゃを隠し、「おもちゃはどっちにあるかな?」と赤ちゃんに聞いて当てさせます。
いないいいないばあと同じように赤ちゃんは一時的な記憶領域であるワーキングメモリを働かせ、当てようとします。
当たったら赤ちゃんもうれしいですし、ママ・パパも褒めてくれます。
慣れてきたら、おもちゃを見せる時間を短くしたり、手の中に隠す時間を長くしたりしてみましょう。ワーキングメモリがどんどん刺激されます。
ワーキングメモリを刺激して赤ちゃんの可能性を広げよう
誰もが知っている簡単な遊びでも赤ちゃんのワーキングメモリは刺激されぐんぐん鍛えられます。そして将来的にさまざまな知育分野や早期英語教育にメリットがあることが分かります。
土台は信頼できる人との楽しいコミュニケーション。脳が急速に発達する赤ちゃんの時期だからこそ、たくさん関わってあげてください。